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便秘とは、糞便が大腸内に長く停滞していることで、排便回数が少なくなり、便の水分量が減り、便が硬くなり、排便困難、腹痛、腹部のはり感といった症状が出てきます。
便秘で悩まれている方は大勢おられますが、東洋医学的に「便秘」は大便秘結といい、気血水のバランスの崩れ方により病症もことなります。
1、弛緩性便秘
大腸が蠕動運動により水分を吸収しながら直腸に便を運びます大腸を動かす筋肉が緩んで蠕動運動が弱まり便が運ばれないで起こる便秘です。
高齢者の便秘の原因の一つです。また朝食を摂らなかったり、運動不足などの生活習慣による便秘もこれに該当します。
2、 痙攣性便秘
大腸の蠕動運動に連続性がなくなり、便の通過時間がかかり過ぎて起こる便秘です。強いストレスが原因と考えられます。
3、直腸性便秘
便が大腸から直腸に入ると、直腸のセンサーが働き便意を催します。ふだんは肛門を閉めている肛門括約筋が緩み排便となります。ところが、便意を習慣的に我慢していると神経の感度が鈍って、直腸に便が入っても便意を催さなくなります。女性が便秘になりがちな要因ひとつです。また最近では、温水洗浄便座の温水を肛門の奥まで入れるため神経の感度が鈍麻して、便秘になる人が増えています。
4、器質性便秘
癒着や炎症や瘤などのために、大腸のある便がスムースに通過できずに起こる便秘です。
5、症候性便秘
甲状腺機能低下症・副甲状腺機能亢進症では大腸の蠕動運動が弱くなり便秘がちなります。なた、病気とは別ですが、女性の場合は生理や妊娠中のホルモンの影響で便秘になりやすくなります。その他、神経損傷や糖尿病の合併症、神経の働きが不調になった場合も便秘になります。
6、薬剤性便秘
抗うつ薬、抗コリン薬、咳止め薬などは大腸の蠕動運動を抑えるので、副作用で便秘になることがあります。
東洋医学的診察で、実熱による便秘、陽虚による便秘、気滞による便秘、気虚による便秘、陰虚による便秘など、病症に応じて鍼灸治療を行っていきます。
自律神経である副交感神経にアプローチしてリラックス効果を促すよう、 最初に仰向の状態で施術していきます。
証に従い全身状態を把握しながら四肢末梢、手足の経穴(ツボ)を東洋医学の法則を用いて選穴し、五臓の虚実に対してその経絡を補瀉して、全身の気・血・水の流れを調整していきます。
胃腸の熱をとる、気滞を除き脾の運化を助ける、
肺機能を高める、陽気を高め冷えを改善する、養血により腸を潤す、などで排便を促してまいります。
自律神経機能が向上することで、「便秘症」の改善が期待されます。
自然鍼灸メカニズム治療(M4,M5,M6)による自律神経機能の調整も行っております。
リラックスすると大腸の蠕動運動が活発になります。
腹部のツボに施術してお腹を温めます。
体表内臓反射により鍼灸の施術で大腸の蠕動運動を促します。
大腸に沿って「の」の字を描くように時計回りにマッサージをします。
生活習慣のアドバイス
◎規則正しい生活
朝食を摂る 朝はトイレを我慢せず排便の習慣を
◎食物繊維・水分しっかり摂る
◎適度な運動
◎リラックス 深呼吸 口角を上げて笑顔を作る
など、排便反射(直腸反射、肛門管反射、直腸内反射)機能を高めるためにはとても大事なことです。
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