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認知症は何かの病気によって起こる
症状や状態の総称です。
老化によるもの忘れと認知症はちがいます。
誰でも年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものです。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。
認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。
【老化による物忘れと認知症の違い】
老化による 物忘れ |
認知症 | |
---|---|---|
原因 | 脳の生理的な老化 | 脳の神経細胞の変性や脱落 |
物忘れ | 体験したことの一部を忘れる (ヒントがあれば思い出す) |
体験したことをまるごと忘れる (ヒントがあっても思い出せない) |
症状の進行 | あまり進行しない | だんだん進行する |
判断力 | 低下しない | 低下する |
自覚 | 忘れっぽいことを自覚している | 忘れたことの自覚がない |
日常生活 | 支障はない | 支障をきたす |
アルツハイマー型認知症 | レビー小体型認知症 | 血管性認知症 | |
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脳の変化 | 老人斑や神経原線維変化が、海馬を中心に脳の広範囲に出現する。脳の神経細胞が死滅していく。 | レビー小体という特殊なものができることで、神経細胞が死滅してしまう。 | 脳梗塞脳出血などが原因で脳の血液循環が悪くなり、脳の一部が壊死してしまう。 |
画像でわかる 脳の変化 |
海馬を中心に脳の萎縮がみられる | はっきりした脳の萎縮はみられない事が多い | 脳が壊死したところが確認できる |
男女比 | 女性に多い | 男性がやや多い | 男性に多い |
初期の症状 | もの忘れ | パーキンソン症状 うつ状態、妄想、幻視 |
もの忘れ |
特徴的な症状 | 認知機能障害 (物忘れなど) 徘徊、妄想、とりつくろいなど |
認知機能障害 (注意力・視覚等) 幻視・妄想 うつ状態 パーキンソン症状 |
認知機能障害 (まだら認知症) 手足のしびれ・麻痺 感情コントロールがうまくいかない |
経過 | 記憶障害からはじまり広範な障害へ徐徐に進行する | 調子のいいときと悪いときを繰り返しながら進行。 | 比較的急に発症し、段階的に進行していく |
認知症患者の身体症状
アルツハイマー型認知症に罹患すると、徐々に病状が進行するが、脳領域の進行の順序は、 大まかに次のようである。
1) 前頭葉 2)側頭葉 3)頭頂葉4)後頭葉 5)脳幹
上記に対応する判断 、論理思考、運動、視覚、生命維持(嚥下,呼吸など)と進行。
@頚肩のコリが徐々に強くなっていく。
とくに左肩が固くなっていく。
精神症状は左に強く でることから、認知症患者では左のコリが顕著になる。
身体が固くなっていく過程でまず 肩に出やすい。というのも、脳実質が除々に障害(消失)していくためその生体の防御反応として、交感神経が亢進して副神経支配の胸鎖乳突筋や肩の筋肉が過緊張をきたすと考えられる。
A上肢や下肢関節の拘縮 さらに進むと、関節拘縮も現れる。特に肩、肘関節が固くなっていく。
B拘縮進行が進むと歩行困難、立位保持困難になる。
C一側性に現れる下肢の動作不全がみられる。両足同時にはない。躓いたり歩行がおぼつかないようになる。
D車いす状態、立位保持困難になるとき。
これまでの研究で、人間の脳の中は、血流が悪くなることで、脳の神経細胞が減少・機能低下し、脳の細胞が影響を受けることが分かっています。、高齢者やアルツハイマー型の認知症患者では、記憶などの高次機能を司る部位で脳血流の低下がみられます。
頚・肩・頭部の鍼灸を中心に、全身治療行うことで、血流を促進し脳の神経細胞を活性化し、認知症の進行を遅らせて快適な療養生活につなげていきます。
他にも、関節運動やマッサージを行うことで、各関節の可動域をあげ、安定した歩行につなげます。
鍼灸治療のない時は以下の5つの項目を実行できるとより早い回復につながります。
@知的好奇心をもつこと、外出&社会との接触をすること、その人の役割があること、目標を持つこと
A有酸素運動、筋肉トレーニング、バランス運動は日常的に必須
B脳卒中、糖尿病を予防すること
C「理性」で考えること、「深く」考えること、「志」を持って考えること(次の項参照)
D噛むことは大事、五感も大事、特に嗅覚、聴覚
これはご自身で行うことで回復に向かいます。周囲の方々のサポートが必要不可欠です。
ご自身のやる気が出てくるような言葉掛けや、コミュニケーションをとりましょう。
認知症の患者さんは、脳の障害により脳の通常の機能が衰えていきます。
これは加齢によるもので誰でもなりうるものです。
一度に数個の情報が処理できなくなる為、記憶力が下がったり、
婉曲な言い回しや比喩が理解できなくなります。
認知症の人はこのような症状を持ちながら生活をすることで、孤立感を持ち始め
「自分が何か変な発言をして失敗したくない。」という不安を常に抱えるようになります。
周囲の方々は、患者さんが常に不安を抱えていることを忘れずにいてください。
忘れたくなくても、忘れてしまっていく不安があることを。
相手の気持ちが緩まるよう、理解しやすいような会話をこちらが心掛けると、患者さんとの距離縮まるのでは、と思います。
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